♪ 森 裕美子:ヨーロッパ旅行記 2012 ♪
2月に約3週間ほどヨーロッパに行ってまいりました。
目的はやはりイタリアでのレッスン。
でも今回は折角だからフランス、ドイツにも行ってそれぞれの国でどのような音楽が生まれているのかどのような傾向、好みがあるのかを体で体感してこようと思いました。
まずはドイツのベルリンへ。
ベルリンといえばベルリンフィル!と単純に私は想像してしまいました。
しかし、残念ながらこの時ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団はアメリカへ・・・
残念ながら拝聴できませんでした。
でも、ベルリンは毎日のように音楽会があるようです。
沢山ホールもありますし。
私が滞在した日も3つくらい見たいなあと思う演目がありました!!
それでもやはりベルリン・フィルの会場を見たくてその日上演されるドイツフィルハーモニーの演奏を聴くことにしました!
当日券を買いに早速会場へ。
並んでいると品の良いおばあさんが寄ってきて私に何やらドイツ語で話しかけてきました。
私はドイツ語勉強中で、ほぼわかりません・・・
どうやらチケットを私にプレゼントしたい!
とおっしゃっている様子。
なんて親切で優しい!!
感謝感謝です。
時差ぼけもありながら集中して演奏を聴きました。
演奏を聴きながらイタリアのオーケストラとは違う繊細で、細やかな音に感動しました。
本当に全然違うものですねー。
続いてはフランスはパリ。
パリといえばやはりオペラ座!
滞在した日はオペラ「ペレアスとメリザンド」を上演してました。
切符は残念ながら一番高いものしか残ってませんでしたが、それでも残り数枚。
せっかくなのでゲットして入場。
驚いたのはイタリアとは全然客層。
若い!そして満席!それは盛り上がりますよね。
といいますのは、イタリアでのオペラ劇場ではお年寄りが7割を占めていると思います。
満席の時もあれば空席がある時もありますし。
フランスでのオペラ鑑賞は興味深かったです。
イタリアとはやはり全く違いました。
イタリアでは声を重要視する傾向がありますが、どちらかというと綺麗なフランス語、美しい演技により重きが置かれているように感じました。
声は明るい響き、イタリアより少し細めな声が好まれるのでしょうかね。
本当に違うものですねー。
今回はベルリン、パリ、ボローニャでの音楽鑑賞の比較しかできませんでしたが、もしかしたらフランスでも南の方はまた雰囲気が違ったりドイツも違う都市に行けば又好みが違うのかもしれませんね。
一番長く滞在したイタリア、ボローニャではメリーウィドー、オペラコンサートを数回拝聴できました。
イタリアでのオペレッタ上演もかなり面白いです。
日本でも比較的オペレッタを上演する時はドイツ語ではなく日本語上演が多いのですが、イタリアではどうかといいますと、何と!イタリア語での上演です。
ヨーロッパのように隣り合わせで楽譜が同じでも、奏でる音楽や音がこうも違うものですね。
すごく勉強になります。
現在私は主に日本での音楽活動がメインになっていますが、年に1度は海外に足を運び、色々な文化や好み、価値観に触れて常にフレッシュで進化した演奏をお客様に伝えていけたらなと思っております。
そして自分の中で大切にしたいものは変わる事なく、いつも磨いて綺麗な状態にしておきたいと思いました。