◆今月のメッセージ 2014.12:

もう12月に入りました。

皆様にとりまして、今年はどんな年でしたか?

最近は、欲は言わず、皆が健康で元気に一年を送ることが出来たら最高だと思っています。

日本のイルミネーションは華やかで綺麗ですね。
クリスマスソングが賑やかに鳴っていますし、クリスマスツリーも綺麗に輝き、見事です。
毎年のように言っているかもしれませんが、ヨーロッパのクリスマスは、しっとりして落ち着いた感じです。

日本のクリスマスの色合いがカラフルで華やかですので、子供たちからも人気がありそうです。

クリスマスと一言に言いましても、パリのシャンゼリゼ大通りを歩くのと、東京の都会を歩くのでは雰囲気が違います。
フランスは大人社会ですから、子供たちを楽しませよう、などとは全く考えていません。
極端な話、クリスマスパーティーを盛大に開催するのに、子供たちはおじいさまとおばあさまの家に預けられて、大人たちがある家に集まって、ダンスパーティーをして一夜を明かす方たちもいらっしゃいます。

バースデーパーティーでもダンスは付き物ですし、とてもフランス人は、何かのイベントには、ダンスを皆と一緒に楽しむことを好むようです。

結婚式でも、大抵夜9時頃から披露宴が始まり、新郎新婦がゆっくり席に着く、なとどいう事はなく、皆でカクテルタイム時におしゃべりをし、日が変わった頃から夜通しダンスを踊り続ける、というパターンが多いようです。
翌日の昼ごろから適当に帰宅しはじめるというのがならわしです。
日本での結婚式のあり方も私が在仏の間に随分変わってきたようですが、それでもひな壇の席に新郎・新婦が座られますので、ずっと立ちながらカクテルタイムに皆と話し込んでいる、などという光景は見かけませんから、そもそも結婚のあり方が違うのでしょうね。

大晦日には、シャンゼリゼ通りがごった返し、シャンパンを持った人たちがが新年の0時になると一斉にシャンパンを振りながら思いっきり開けて、あちらこちらからしぶきが飛んできますし、隣にいる人とその日だけは、全くの他人でも「ボナネ!」と言ってキスをしていいということで、飛びつかれたりして、はじめて参加する日本人たちは目を回してしまいます。

ここでも大人中心で、子供に楽しんでもらおうとは考えて居らず、シャンゼリゼ大通りで新年を迎えるために子供はシッターさんに預ける人たちもいらっしゃいます。

日本は、本当に子供のために楽しませてあげたい、と子供思いの親御さんが多いと思います。

そうかと思うと、3代一緒に夏のバカンスを1ヶ月間海で過ごしたりしますし、国によって、親子の絆の表し方や考え方が違いますね。

では、2014年も残すところ、あと1ヶ月です。
皆様、どうぞ有意義にお過ごし下さい。