◆今月のメッセージ 2018.08:

残暑お見舞い申し上げます。

暑い暑い夏を如何お過ごしでございますか?

パリに戻って参りましたのは、7月下旬でしたが、慌ただしい毎日を過ごしておりましたら、もう今月は残り半分もございません。
「8月のメッセージ」の事をうっかりしておりました。
大変遅くなりまして、申し訳ございませんでした。

パリの生活も猛暑のため、今夏は大変でしたが、ようやく黄色の枯れ葉のようでみすぼらしい庭の芝生が、大分緑が戻ってきて、生き返りました。

この夏は、日本では、水害と台風の被害が多く、西日本の方たちは大変な夏だったと想像致して居ります。
一日も早く、普通の生活に戻ることが出来ますよう、遠きパリよりお祈り申し上げます。

ところで、今夏は、娘たちが例年のように、パリで過ごす事が出来ません。
孫のミュージカル「ニッキー」の本番が、8月23日~26日までございますので、その練習に明け暮れる夏休みのようです。

日本は、夏休みにコンクールを開催したり、発表会などが盛んに行われる時期ですが、フランスは正反対です。

フランスの学校には、部活という活動そのものが存在しませんし、6月で活動が一切終わり、2ヶ月間すべての習い事はお休みとなりますので、子供たちは気楽でのんびりと過ごしています。

ただ、6月は、本当にフランスの子供に取って大変な月ですから、これが終わればバカンスだから、という事で頑張るのでしょう。
学校の学期末試験と、習い事の試験が一斉に行われますから、寝る暇もないくらい大変だったと記憶しています。

夏休みに入りますと、音楽学校や音楽院(コンセルヴァトワール)も2ヶ月間お休みとなりますので、自主的に勉強をするか、夏期講習会のようなアルプスなどの避暑地でレッスンを受ける方法を取らなければなりません。
夏期講習会は、日本の音大生の参加も毎年とても多いですが、音楽仲間が一緒になって、レッスンだけでなく、宿泊のホテルで皆で楽しみ、講習会のコンサートに出演したり、教授のコンサートを鑑賞したり…、と楽しい催しがいっぱいです。
ただ、日本人は、日本人だけのグループで活動して、中々ヨーロッパの学生たちと溶け込めないで帰国なさる方たちばかりです。
これは、言葉の壁があるから仕方のないことですが、とても残念に思います。
ある程度交流出来るのは留学生だけで、日本からの参加者は厳しいのでしょう。

今では、日本でも避暑地などで色々開催されているようですが、気分転換が出来て、刺激を受けるよいチャンスだと思います。

では、あと10日間のバカンスを楽しくお過ごし下さい。

まだまだ猛暑が続いているようですので、ご自愛の程申し上げます。